2025/01/28
犬のひげのカットはしても大丈夫?|トリマーが犬のひげの役割を解説
ひげは人にとってファッションの一部にすぎず、あってもなくてもどちらでもよいものです。
猫のひげは行動に大切な役割を果たしていることや、ひげを保管するケースまで作られたり、世界各国でもハッピーを運ぶ縁起物として知られています。
では、犬のひげはどうでしょうか?
今回の記事では犬のひげに関して
- ひげの役割
- ひげをカットした場合のデメリット
- ひげをカットした場合のメリット
について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき参考にしていただけると幸いです。
ひげってどこの毛?
ひげは口の周りの太い毛だけと思われる人が多いかもしれません。しかしひげは、口の周りだけでなく、目の上やほっぺに生えている毛もひげに分類されます。
ひげと普通の毛には以下の違いがあります。
- 太い
- 硬い
- 皮下の筋肉から生えている
犬のひげの役割
ひげは
- 狭いところを器用に移動するとき
- 暗い場所でも障害物を察知するとき
- 空気の流れを感じ取るとき
- バランス感覚を安定させるとき
に役立ちます。
センサーなどの役割を果たしていますね。
ひげ自体には神経がありませんが、根元に血管や神経が集まっています。
ひげに何かが触れることで、ひげの根元に振動が伝わり触れたものを認識しているのですね。
また、ひげは感情や体調の具合を表すこともできます。緊張や興奮している時、元気がある時は上向きです。リラックスしている時や体調が悪い時は下向きになります。
目の上の毛は、何かが触れたときに反射的に閉じさせる役割があります。
犬のひげをカットした場合のデメリット
犬はひげがなくても、不自由なく日常生活をおくれます。
ひげよりも非常に発達した嗅覚がひげの機能を補っているからです。
しかし、ひげのカットが犬に悪い影響を与える場合があります。
ここではひげをカットしたときのデメリットについて解説します。また、ひげをカットしても問題がない場合についても触れています。
犬が適切なトリミングを受けられるように理解を深めていきましょう。
犬のひげはカットしても大丈夫?
ひげのカットをしても大丈夫かどうかは、犬の年齢や状態を考慮しながら判断します。
眼疾患を患ったりシニア期に入った犬は、視覚や嗅覚などさまざまな感覚器官が衰えます。
そういった犬ではひげが感覚器官の助けになります。生活の質が落ちる可能性がある場合は、ひげをカットはせずに残しましょう。
また口元を触られることが苦手な犬は、カットの施術がストレスになります。ストレスを受けた犬は、トリミングの施術が嫌な記憶として残ります。
そうすると犬は、トリミングそのものが苦痛になってしまう恐れがあるので、カットするのはやめましょう。
以上のことから、ひげのカットは
- 若い犬
- 健康な犬
- カットの施術がストレスにならない犬
であれば問題ありません。
犬のひげをカットしたメリット
ひげをカットするメリットは美容目的です。
ひげのカットは今までショードッグのトリミングで行われてきました。
ディズニーやジブリなどのアニメキャラクターとして出てくる犬の大半もひげがありません。
あくまで個人の価値観によりますが、ひげをカットした方が見た目が美しいと考える方もいらっしゃいます。
まとめ
トリミングは、犬との生活の中で一緒に楽しめるイベントの1つです。
近年では、飼い主さんのアイデアも取り入れるオリジナルスタイルも多く見受けられます。
ひげのカットは犬にとって必要ありませんが、見た目の美しさを重要視するとひげのカットを望まれる方もいるかもしれません。
ひげのカットをするかどうかお困りの際は、ぜひ当トリミングサロンでご相談ください。
奈良県生駒のトリミングサロンFLORA