2025/01/07
犬の歯磨きのやり方ガイド|はじめてでもチャレンジできる!
「犬の歯磨きをしたいけど、嫌がって上手くできない」このように感じる方は多いと思います。
犬はいきなり口を開けたり、歯磨きをしようとしても本能的に嫌がります。
今回は、はじめての方でもできる犬の歯磨きのやり方を解説していきます。最後までお読みいただき犬の健康を保つためにお役立てください。
目次
犬の歯周病について
ヒトと犬のお口の中は環境が異なっています。犬のだ液はアルカリ性でカルシウムが多いため歯周病菌が増えやすいです。
歯垢という細菌と食べかすのかたまりが石灰化すると歯石になり、歯周病を引き起こします。歯周病は口臭だけではなく、口が痛くてごはんが食べれなかったり、歯周病菌が血液に入り込んで身体中を周ると腎臓や心臓にまで影響を及ぼす怖い病気です。一度付着した歯石は歯磨きで落とすことができないため、動物病院にて全身麻酔をかけて歯石を除去しなければなりません。
犬の歯磨きの基本
犬の歯垢は3〜5日で歯石になってしまいます。犬の歯磨きは毎日行うのが理想的ですが、犬と飼い主の大きなストレスとならないように最低でも3日に1回は行いましょう。歯磨きは継続して行うことが大切です。
歯磨きのやり方とポイント
犬の歯磨きは徐々に慣れていくことが大切です。歯磨きの手順は以下の通りです。
いきなり口に触らない
犬は口周りを触られることを嫌がることが多いため、触る前に声がけをしながらゆっくりと触れ不安を解消してあげましょう。
フードやおやつを手の中に忍ばせ、犬の口元に近づけて少しずつ食べさせます。その間にもう片方の手で口を外側から触ります。短時間でも触らせてくれたら、褒めることが大切です。口を触ることができないと次のステップに進めないので、嫌がる場合はすぐに止めて顎の下から触るなど焦らずに繰り返します。慣れてきたら唇をめくり歯や歯肉に触る練習をします。
歯ブラシに慣れさせる
歯ブラシは犬専用のものを使いましょう。人用の歯ブラシは毛先が硬すぎて嫌がられる原因になります。
歯ブラシをもつ手にフードやおやつを持ちます。歯ブラシを見せたあとにごほうびをあげます。最初は歯ブラシを動かさず、歯に当てることから始めましょう。歯ブラシを水で濡らすと毛先の刺激を軽減できます。
歯ブラシを口に入れる
歯ブラシを当てることに慣れたら歯ブラシを当てる場所を変えていきます。
犬専用の歯磨きペーストはおいしい風味がついているので、塗ってあげると歯ブラシを受け入れやすく、ごほうびの代わりにもなります。歯磨きは優しく言葉をかけながら、犬が安心してできるようにしましょう。
歯ブラシは親指と人差し指で力が入りすぎないように持ちます。磨く場所に応じて歯ブラシの向きを変えていきましょう。
歯ブラシを動かしていく
歯ブラシに慣れて抵抗がなくなったら、徐々に歯ブラシを動かして歯磨きをします。犬の犬歯は一番大きくて丈夫なため、はじめに磨きやすいです。歯ブラシは歯と歯肉の間に45度の角度で横方向に動かしていきます。
磨けたらごほうびをあげて歯の外側から内側に進んでいきましょう。
犬は長い時間、口を開けられるのが苦手なので歯1本ずつを短時間で行いましょう。
うまく進めない時の対処法
ゆっくり時間をかけて何度もごほうびをあげながら試してみても口に触れない、歯磨きを嫌がってしまう場合はすでに歯周病になっている可能性もあります。怒ったり、どうしても嫌がる場合は動物病院に相談してみましょう。
歯ブラシ以外のケア用品
こちらでは歯ブラシ以外にもケアできるものを紹介します。
- 歯磨きガム
- 液体歯磨き(飲み水に混ぜるもの)
- デンタルケアできるおもちゃ
- 歯磨きシート
- 歯磨きペースト、ジェル
歯ブラシがもっとも効率よく歯周ポケットの汚れを落とせますが、歯磨きがうまくいかない日や時間がとれないときに便利です。
まとめ
犬は歯磨きをしようとすると嫌がることが多く、はじめはなかなか先に進めない日もあると思います。
大切なことは無理をせずに根気強く行うことです。
犬にとって歯磨きをすることは健康寿命を伸ばすことにつながります。
できることから少しずつチャレンジしていきましょう。
犬の歯磨きや口腔ケアについてご不明な点がございましたら、お気軽に当サロンまでご相談ください