犬のシャンプーの界面活性剤について|界面活性剤は犬の皮膚に悪影響?

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犬のシャンプーの界面活性剤について|界面活性剤は犬の皮膚に悪影響?

おうちの犬にシャンプー剤を選ぶ際に、皆さんはどこに着目していますか?

シャンプー剤を調べていると、「界面活性剤」という言葉を耳にすることがあると思います。
「なんとなく、肌に悪そう…」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
犬の皮膚にも悪影響があるのでは、と心配になっている方も多いかもしれませんね。
界面活性剤には、たくさんの種類がありそれぞれ特徴を持っています。
それらを理解し、その中から肌や被毛にあったものを選ぶことが大切です。

今回は犬のシャンプーの界面活性剤について解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、犬のシャンプーを正確に選べるようになっていただければ幸いです。

界面活性剤とは

界面活性剤とは、物質と物質の界面に作用して性質を変化させる物質の総称です。

界面活性剤の作用は

  • 汚れを落とす(洗浄作用)
  • 混ざり合わないものを混ざった状態に保つ(乳化・分散)
  • なじみやすくする(浸透)

があります。

例えば、水と油のように本来混ざり合わない物質に界面活性剤を使うことによって、水と油それぞれの境界面に作用し、混ざり合うようになります。

界面活性剤を構成する分子には、水になじみやすい性質「親水基」と、油になじみやすい性質「疎水基」の二つの部分を合わせ持っています。
この構造が、本来混ざり合わない物質を混ぜ合わせるのに役立ち、汚れを落とす働きをしてくれるのです。
界面活性剤は身近なものとして、洗剤や、医療品、化粧品、食品などの成分として利用されているほか、繊維の製造工程など広く使われています。

界面活性剤の種類

桶に入っているシャンプー

界面活性剤には、さまざまな種類があり、ここでは、シャンプーに多く使われている種類を解説します。

高級アルコール系

高級アルコール系の界面活性剤の多くは、石油から作られています。
高い洗浄力と脱脂力、泡立ちの良さが特徴です。
比較的安価で多くのシャンプーに使用されていますが皮膚への刺激が強めです。

代表的な成分

ラウリル硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸アンモニウムなど

石鹸系

石鹼系の界面活性剤は、天然油脂・脂肪酸(牛脂・パーム油・米ぬか油など)から作られています。

高い洗浄力と脱脂力ですが、皮膚へのダメージが少ないのが特徴です。

しかし、洗いあがりのしっとり感は少ないので乾燥肌には不向きで、仕上がりが軋みやすいです。

代表的な成分

オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウムなど

アミノ酸系

アミノ酸系の界面活性剤は様々なアミノ酸を原料に作られています。

穏やかな洗浄力で、しっとりとした仕上がりで皮膚へのダメージが少ないのが特徴です。

保湿力が高いので乾燥肌にも向いています。

洗浄力の低い順から、グルタミン酸→アラニン系→グリシン系となります。

代表的な成分

ココイルグルタミン酸Na(グルタミン酸系)・ラウロイルメチルアラニンNa(アラニン系)・ココイルグリシンK(グリシン系)

シャンプーはその子にあったものを選ぼう

タオルドライをされるヨークシャーテリア

犬のシャンプー剤にはたくさんの種類があり、その子の皮膚や被毛の状態に合わせたシャンプー剤を使うことが重要です。

例えば、乾燥肌の犬にはアミノ酸系、脂性肌の子には、高級アルコール系を選んであげるなど、大切な家族のために、しっかり選んであげましょう。

また、皮膚の状態が悪化している場合は、自己判断はせず獣医師に相談の上、シャンプー剤を決定してあげてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

界面活性剤には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
界面活性剤は皮膚に悪影響があると言われがちですが、すべてが肌に悪いわけではありません。
界面活性剤には、汚れを落としたり、混ざり合わないものを混ぜたり、むしろには欠かせない成分です。
一口に界面活性剤といっても、さまざまな種類があります。それぞれの特徴をよく理解して、犬の肌質に合うものを選んであげましょう。

当トリミングサロンでも、犬の肌質に合わせてシャンプー剤を選択できるよう、各種シャンプー剤を取り揃えております。
トリミングサロンへ来店される際には是非トリマーへご相談くださいね。

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