犬の耳掃除について|自宅での必要性は?頻度とやり方のポイントを解説

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犬の耳掃除について|自宅での必要性は?頻度とやり方のポイントを解説

耳掃除をされるトイプードル

愛犬の日常ケアとして、耳掃除は行った方が良いのでしょうか?犬の耳の中を観察すると、少し複雑な構造に見えますよね。

そのため、耳掃除のハードルが高いように感じる飼い主様も多いと思います。
今回は、犬の耳掃除について疑問を抱えている飼い主様へ

  • 犬の耳掃除の必要性
  • 耳のチェックポイント
  • 耳掃除を行う方法
  • 耳掃除を行うときの注意点
  • 嫌がるときの対処法

について解説していきます。

ぜひ最後までお読みいただき日常のケアにお役立てください。

犬の耳掃除はやったほうがいい?

犬の耳掃除は、外耳炎などの異常がなければ基本的には必要ありません。その理由は、「自浄作用」という機能が耳の中に備わっているからです。「自浄作用」とは、耳の奥でできた耳垢を自然と外へ出す機能です。
犬の耳掃除を間違った方法で行うと自浄作用を阻害してしまい、耳のトラブルのもとになってしまいます。日常ケアとしては、自然に外側に出てきた耳垢を拭きとる程度で良いでしょう。

頻度は?

耳掃除の頻度は、1か月に1~2回程度にしましょう。耳垢がない場合は、無理に耳掃除をする必要はありません。耳の中の状態のチェックは、週1回程度行ってください。

自宅でのチェックポイント

耳の中をチェックするときに見るポイントをお伝えします。
季節や体質によっては、外耳炎などのトラブルをくり返す犬もいるので、定期的にチェックしてあげましょう。

  • 耳の中の色
    本来は、薄いピンク色をしています。
    外耳炎などがあれば赤くなり、触ると少し熱く感じる場合もあります。
  • かゆみ
    頭をよく振る、四肢で耳を搔いているような仕草がないかよく観察しましょう。
  • 腫れ
    腫れていないか、できものが出来ていないかをチェックしましょう。
  • 匂い
    本来耳の匂いは気になりませんが、外耳炎などが起こると嫌な匂いが発生します。
  • 耳垢の種類
    正常な耳垢は、茶色で、量はさほど多くありません。
    異常な耳垢は以下の通りです。

茶色い大量の耳垢:マラセチアという真菌が増殖している可能性
黄色っぽい膿状の耳垢:細菌感染を起こしている可能性
黒い大量の耳垢:耳ダニが寄生している可能性

いつもと違う耳垢や、症状が出ていれば、動物病院を受診しましょう。

犬の耳掃除を自宅で行う方法

耳掃除をされているシーズー

ここでは、正しい耳掃除の方法をお伝えします。耳を傷つけないように優しく行うことが大切です。
不安な場合はトリミングサロンや動物病院にご相談くださいね。

準備物

  • コットン
  • 犬用の耳洗浄液(イヤークリーナー)

手順

  1. 耳の状態をチェックする
  2. コットンにイヤークリーナーを浸す
  3. 耳の中の見える範囲を優しく拭きとる

耳毛の処理について

トイプードルやミニチュアシュナウザーなど特定の犬種は、耳の中に毛が生えています。

この毛は、水を弾いたり、汚れやごみの侵入を防ぐために生えているのです。本来必要な毛なので、無理に処理する必要はありません。ただし、耳掃除や治療の邪魔になる程生えている場合は、抜いたりカットしたりすることがあります。嫌がる場合もあるので、ご自宅では行わずトリミングサロンや動物病院で処理してもらいましょう。

耳掃除を行うときの注意点

耳掃除は正しく行わないと、耳のトラブルに繋がります。ご自宅でも安全に耳掃除が行えるように以下のことに注意ましょう。

  • 異常があれば「掃除する前に」動物病院を受診する
    動物病院では皮膚や耳垢の状態を診たうえで検査や治療を行うため、そのままの状態で受診しましょう。
  • 必ず犬用のイヤーローションを使う
    刺激が強いものや、アルコールが含まれているものは避けましょう。
  • 綿棒は使用しない
    耳垢を奥に押し込んでしまったり、皮膚を傷つける危険性があります。
  • 強く拭かない
    皮膚を傷つけ、炎症を起こす原因になります。

耳掃除を嫌がる時の対処法

ひっくり返っている柴犬

耳を触られることが苦手な子も少なくないでしょう。自宅で耳掃除をする場合は、少しずつ練習して慣れてもらうことをおすすめします。

耳掃除に慣れてもらうポイントをご紹介します。

  • 耳を触られることに慣れさせる
    耳を触り、ご褒美をあげる・褒めるを繰り返します。
    普段の愛犬とのスキンシップの中に取り入れてあげると良いでしょう。
  • イヤークリーナーを温める
    耳に冷たいものが入ると驚いてしまい、嫌がることがあります。
    体温と同じくらいに温めてあげると受け入れてくれやすくなります。
  • 無理をしない
    どうしても難しい場合は、プロに任せましょう。
    無理やり行うと、ケガをしたり、耳掃除に嫌なイメージがついてしまいます。
    そうすると、トリミングサロンや動物病院でも行うのが難しくなってしまう場合があります。

まとめ

犬の耳掃除は、異常がなければ頻繁に行う必要はありません。しかし、犬種や季節によって耳のトラブルが起こりやすい場合もあるので定期的なチェックが必要です。

当トリミングサロンでは、シャンプーの際に耳のチェックや耳掃除を行っています。
耳掃除をご自宅でやりたい場合は、コツやオススメのイヤークリーナーをご紹介します